結婚相談所では、交際のプロセスが明確に分かれており、「仮交際」と「真剣交際」は大きく異なります。これらの違いを理解することが、結婚相手を見極めるうえで重要です。
仮交際とは、結婚を前提にしたお見合いを経て、お互いの相性を確認するための交際期間です。複数の相手と同時に進めることが可能で、デートを重ねながら結婚観や価値観の一致を確認します。この段階では、恋愛感情が芽生えていなくても問題ありません。
一方で、真剣交際とは、結婚を前提に交際する相手を一人に絞る段階です。仮交際の期間を経て、「この人となら結婚できる」とお互いに確信を持った場合に進みます。真剣交際では、結婚生活の具体的な話し合いや家族への紹介が進められることが多く、成婚に向けた準備期間といえます。
仮交際と真剣交際の違いを整理すると、以下のようになります。
項目
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仮交際
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真剣交際
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交際相手
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複数の相手と交際可能
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一人に絞る
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目的
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相性確認
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結婚前提で関係を深める
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期間
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1~3か月程度
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2~6か月程度
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交際の進め方
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気軽なデートが中心
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具体的な結婚生活の話し合い
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スキンシップ
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軽い会話や手をつなぐ程度
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気持ちの進展に応じて発展
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連絡の頻度
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週に数回
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毎日または頻繁なやり取り
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他の交際
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並行交際が可能
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他の相手との交際は終了
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結婚相談所では、この仮交際の期間を経て、信頼関係を築いた相手と真剣交際へ進むことが推奨されています。そのため、仮交際の段階で相手の人間性や結婚観をしっかりと見極めることが重要です。
真剣交際へ進むための重要なポイント
真剣交際に進むためには、仮交際の段階でいくつかのポイントを押さえることが求められます。ただ単にフィーリングが合うだけではなく、結婚生活において重要な価値観や考え方をすり合わせることが必要です。
一つ目のポイントは、価値観の一致です。結婚生活では、お金の管理、仕事の方針、子どもの教育方針、家事の分担など、日常生活に関わるさまざまな判断をする必要があります。これらの価値観が大きく異なる場合、結婚後の生活に不安が生じる可能性が高まります。そのため、仮交際の段階でお互いの考えを話し合い、違いがある場合にはどうすり合わせていくかを確認しておくことが重要です。
次に、結婚観の共有が必要です。結婚をどのように考えているのか、何を優先するのかについてすり合わせることが大切です。例えば、「結婚後は共働きを希望するのか」「親との同居を考えているか」など、結婚生活に関する考え方が大きく異なる場合、長期的な関係を築くうえで問題が生じる可能性があります。
また、コミュニケーションの相性も重要です。お互いに気軽に話し合える関係が築けているか、意見が食い違ったときに冷静に対応できるかを確認することで、結婚後のトラブルを未然に防ぐことができます。特に、相手の言動が一貫しているか、約束を守る人かどうかを見極めることが信頼関係の構築につながります。
さらに、将来設計のすり合わせも不可欠です。どの地域に住みたいか、仕事をどうするか、子どもを持つかどうかといった具体的なライフプランについて話し合うことで、現実的な結婚生活を見据えた決断がしやすくなります。
最後に、相手に対する信頼感を持てるかどうかも見極めるべきポイントです。結婚は長い人生を共にする契約であり、相手に対する信頼が不可欠です。仮交際の期間中に相手の誠実さや人間性を見極め、安心して結婚できる相手かどうかを慎重に判断することが求められます。
真剣交際に進む適切なタイミングの判断基準
判断基準
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内容
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注意点
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お互いの気持ちの一致
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双方が「この人と結婚したい」と感じているか
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片方だけが希望している場合、長続きしない可能性が高い
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仮交際の期間
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一般的に 1〜3か月 程度が適切
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短すぎると相手を十分に知れず、長すぎると他の可能性を失う
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結婚後の具体的な話が進んでいるか
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・住む場所の希望が一致しているか・仕事の継続や転職について話し合っているか・家族との関係をどうするか共通認識があるか
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生活設計のすり合わせが不十分だと、結婚後にトラブルが起きる可能性あり
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相手への安心感があるか
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・価値観が合う・相手の行動や性格に信頼が持てる
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一時的な感情ではなく、冷静に判断することが重要
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