結婚相談所で「写真を非公開にしたつもりが表示されていた」という事例は、想像以上に多く発生しています。特に、プロフィール写真の公開設定が細かく分かれたプラットフォームは、設定ミスが起きやすい構造になっています。例えば、非公開にしたつもりでも「申込時のみ公開」設定が有効になっていれば、申し込み相手には顔写真が表示されてしまいます。
また、初期設定のままで活動を開始してしまうことによる誤表示も典型的な原因です。特にスマートフォンからの登録時、確認画面が小さく設定項目の見落としが起こりやすいため注意が必要です。
加えて、システムメンテナンス後に意図せず初期状態に戻ってしまうトラブルも報告されています。システム更新を定期的に行っている相談所では、更新後に設定の再確認を促す通知が表示されるケースがありますが、見逃す人が多いのが実情です。
設定上で見落としやすいポイント
ミスの種類
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内容
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リスク
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「申込時のみ公開」設定の誤認識
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完全非公開と勘違いしやすい設定。申し込み相手には表示される
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知人にバレる可能性がある
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初期設定のまま活動を開始
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デフォルトで公開設定になっている相談所も多い
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意図しない全体公開が続く
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システム更新で設定が初期化
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メンテナンス後に公開設定が戻る場合がある
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過去の設定が維持されず再公開される恐れ
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登録後の設定変更を忘れる
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カウンセラーとの面談後に「公開」へ変わることがある
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無自覚のまま写真が見られてしまう可能性
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特に「非表示設定」と「非公開設定」は名称が似ているため混同されがちですが、実際には動作がまったく異なります。非表示設定は特定のユーザーに対してプロフィール全体を隠すもので、非公開設定は写真だけを対象とする設定です。この混同による勘違いも、トラブルの一因となっています。
婚活で信頼関係を築くには、自分がどの設定にしているかを正確に理解し、必要に応じて都度見直す姿勢が求められます。カウンセラーとの定期的な確認も忘れずに行いましょう。
婚活アプリや結婚相談所の管理システムにおいて、「ブロック機能」と「非表示設定」は同じものと認識されがちですが、実際の動作や目的は大きく異なります。これを混同すると、写真やプロフィール情報が意図せず相手に見られる原因になります。
まず、ブロック機能とは、特定の相手とのやり取りを完全に遮断する仕組みです。お見合い申込みやメッセージの送受信ができなくなる一方で、相手からは自分のプロフィールの一部が見えてしまう可能性があります。一部のプラットフォームでは、「ブロック=非表示」とはならず、ブロックしてもプロフィール写真だけは閲覧可能な場合があります。
一方、非表示設定は、相手の画面上に自分の存在を完全に消す動きになります。ブロックより強い遮断効果があるため、知人や過去の交際相手との鉢合わせリスクを避けたいときに有効です。
よくある誤解と実際の機能差
項目
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ブロック機能
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非表示設定
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メッセージ送信
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不可
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不可
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写真表示
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プラットフォームによっては表示されるケースあり
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完全に非表示(設定が正しければ)
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検索結果表示
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表示される場合がある
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完全に除外される
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設定の難易度
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多くがワンタップで設定可能
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一部の相談所では申請が必要な場合あり
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誤設定リスク
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ブロックだけでは安心できないという誤認識が多い
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非表示=完全遮断と勘違いし機能の違いに気づかないこともある
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特に「知り合いを見つけてしまった」「過去にトラブルがあった相手に再度表示された」といったケースは、この2つの機能の混同によるものが多いです。さらに、アプリによっては「ブロック解除後も履歴が残る」「非表示リストが見られない」といった仕様もあり、設定変更時の確認が不十分だと誤解が生じやすくなります。
婚活カウンセラーに相談すれば、自身の活動方針や公開範囲に合わせて、より適切な設定の組み合わせを提案してもらうことが可能です。安心して婚活を続けるためにも、技術的な仕組みを理解したうえで各種機能を使いこなすことが大切です。
「非公開設定にしているのに、なぜか相手に写真が見られていた」という声は、結婚相談所を利用する婚活者から頻繁に寄せられるものです。これはシステム上の不具合ではなく、各相談所が独自に設けている「例外的な公開ルール」が原因となっている場合があります。
結婚相談所によっては、以下のような条件下で写真が自動的に開示されることがあります。
- お見合いが成立した後双方が「会ってみたい」と承諾した段階で自動表示される
- カウンセラーによる推薦時に写真確認が必要な場合推薦リスト作成時に写真情報を参照されることがある
- 仮交際開始後初回デート前後に写真を必須表示に切り替えるルールがある
例えば、通常は「非公開」にしていても、お見合いが成立した時点で相手に写真が開示される仕様があります。「真剣に交際を検討する前に、相手の容姿を確認したい」という利用者側の心理に基づき設計されたシステムですが、事前に理解していなければ、「裏切られた」と感じてしまうこともあるでしょう。
このように、非公開で活動しているつもりでも、結婚相談所のシステム設計によっては例外的に顔写真が開示される局面が存在し、公開タイミングに関する利用者の認識と実際のシステムのズレがあります。
誤解を避けるには、活動開始前の面談で必ず「どのタイミングで写真が表示されるのか」「自分の希望をどう反映できるか」をカウンセラーに確認することが重要です。必要に応じて「強制表示なし」の設定をオプションで依頼できる相談所もあります。
安心して婚活を進めるためには、単に「非公開」にするだけでは不十分です。写真の開示に関する細かな仕様を事前に理解し、自分の意志に沿った形で情報をコントロールできるようにしておきましょう。